焼き鳥屋の “まかない調味料” として親しまれてきた「九味」は、黒糖・アオサ・ピパーチなど沖縄の素材をベースに、9 種の旨味と香りを絶妙にブレンドした万能スパイス。「赤」は唐辛子の刺激、「黒」は胡麻のコク。和洋中を問わず、いつもの料理に “沖縄のひと味” を添えてくれる一品です。
唐辛子、カイエンペッパー、島胡椒（ピパーチ）など、数種のスパイスを沖縄素材とともにブレンド。花椒のしびれる刺激と、パインのほのかな甘みがアクセントになった、奥行きある辛さが特長です。
黒胡麻をベースに、黒糖や三温糖のまろやかな甘み、花椒やあおさの風味を重ねた、深みのある旨味が魅力。香ばしさとコクを併せ持ち、炒め物やスープ、グリル料理に加えると、料理全体がまるくまとまります。
沖縄の焼き鳥屋で、スパイスは生まれた 開発ストーリー
それは、焼き鳥屋のカウンターに置かれていた一つの調味料に、お客様がふと漏らした一言でした。テーブル調味料として自由に使ってもらっていた“試作品” は、いつしか「これを買って帰りたい」と言われる存在に。そして、その声に背中を押されるように、田中商店店主・田中大輔が先頭に立ち「九味」の開発は始まりました。
スタートはシンプルでした。黒糖、アオサ、ピパーチ、唐辛子、ゴマなど、店主が惚れ込んだ沖縄食材をベースに、刺激・香り・旨味のバランスを探る作業。少しずつ分量を変えながら、キッチンの片隅や自宅でこっそり調合を重ねる日々が始まります。
ときに辛すぎたり、香りが立ちすぎたり。油分が多すぎてパッケージが滲んでしまったこともありました。保存性の壁にもぶつかりました。それでも「沖縄の素材で、沖縄らしい “味変” を作りたい」という想いを支えに、約一年、店の営業の合間を縫って一人でブレンドを繰り返しました。
完成したのは、赤と黒の二つの味。赤は唐辛子ベースのスパイシーな辛味、黒は胡麻のコクと深い旨味。それぞれが異なる個性をもちながら、どちらにも「沖縄の風味」がしっかりと息づいています。
たった一人の店主の手から始まった「九味」は、今日も厨房で、お客様のテーブルで、そして旅先から持ち帰られた食卓で、小さな “味の冒険” を届けています。——「沖縄の味を、旅の思い出とともに持ち帰ってもらえたら」。そんな願いが、いまも瓶の中に込められています。
いつもの料理に、ちょっとした魔法を 九味の使い方
かけるだけで：冷奴・卵かけごはん・ポテトサラダに
炒めて香ばしく：麻婆豆腐や野菜炒め・チャーハン・焼きそばに
焼き物にアクセント：焼き鳥・餃子・ステーキの仕上げに
「九味といえば、これ」な料理たち
こんな料理におすすめ！
九味といえばこれ！ 日頃から食べている料理にかけるだけでワンランク上の味わいに。特におすすめを紹介します！
赤九味編
ぎょうざ
唐揚
ラーメン
麻婆豆腐
エビチリ
黒九味編
焼鳥
浅漬け
ポテトサラダ
卵かけご飯
冷やっこ
このほかにもたくさんの料理に合います。色々試してみてください！
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赤・黒、それぞれの個性を楽しめる 2 種の「九味」。
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